2020年03月01日

附1 「古悠悠行」 李長吉詩試解

 <古より悠々と時は流れ行く>

白景歸西山
白景西山はくけいせいざんかえ
日は白く輝いて西山に落ち 

碧華上迢迢
碧華上へきかのぼリテ迢迢ちょうちょう
月はあおはなと空の高みに上る 
 *「迢迢」遙かに高く

今古何處儘
今古きんこ何処いずくニカ
いにしへより今へ時ながれ、何処どこまでいけば終るのか 

千歲隨風飄
千歲風せんざいかぜしたがッテひるがえ
千年の歳月も、風にひらひら舞うほどのもの 

海沙變成石
海沙変かいさへんジテいし
れば海の砂変じては石となり 

魚沫吹秦橋
魚沫ぎょばつ秦橋しんきょう
秦の石橋せききょうも、今は魚が泡吹きかけて戯れるのみ 
 *「秦橋」始皇帝造の海上の石橋 
 *「魚沫」魚のはく泡

空光遠流浪
空光遠くうこうとお流浪るろう
空に日月じつげつの光、遠くさまよい 

銅柱從年消
銅柱年どうちゅうとししたがッテ
年は過ぎゆき、銅柱さへもすり減って消えてゆく 
 *「銅柱」漢武帝が長安に建てた銅の柱


posted by かちかち山 at 02:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 李長吉詩 試解